『越境のアーティスト 富山妙子』
出版記念 連続出張講座
2025年12月28日 ~ 2026年1月25日

『越境のアーティスト 富山妙子』(皓星社)の出版を記念し、全5回の講座を開催いたします。本講座は真鍋祐子氏のご提案により、東京大学東洋文化研究所真鍋研究室のご協力を賜り開催する運びとなりました。
各講座の前には、富山妙子氏制作の『自由光州 -1980年 5月-』『はじけ鳳仙花 -わが筑豊 わが朝鮮-』(計73分)を上映いたします。
この機会にぜひご来場ください。
各講座の前には、富山妙子氏制作の『自由光州 -1980年 5月-』『はじけ鳳仙花 -わが筑豊 わが朝鮮-』(計73分)を上映いたします。
この機会にぜひご来場ください。
日程
2025年12月28日(日)~2026年1月25日(日)
※毎週日曜日・全5回開催
※毎週日曜日・全5回開催
時間
上映会|13:00~14:20
講 演|14:30~15:30
※1月4日・1月11日は講演後にギャラリートークを予定
講 演|14:30~15:30
※1月4日・1月11日は講演後にギャラリートークを予定
会場
田川市美術館 AVホール
参加費
無料(要観覧券 ※半券可)
定員
30名(先着順)
事前申し込み
不要
※掲載内容は、都合により変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
第1回|2025年12月28日(日)
トークテーマ:『富山さんの「理不尽を見過ごしてはいけないわよね、表現者なら」との思いから始まった2本の映画について』
トークテーマ:『富山さんの「理不尽を見過ごしてはいけないわよね、表現者なら」との思いから始まった2本の映画について』
講師
小松原時夫氏
▍略歴|1979年幻燈社に入社。東陽一監督の『四季・奈津子』『マノン』など制作部として参加。『自由光州 -1980年 5月-』では幻燈社代表である前田勝弘監督に言われ製作を初めてつとめる。
1985年退社しフリーのプロデューサーとなる。1994年(株)モンタージュの設立に参画し、資料館や博覧会映像などを製作する。2021年から代表取締役社長に。
プロデュース作品には『アレクセイと泉』『自転車で行こう』『炭鉱(ヤマ)に生きる』『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』『分子の音色 A scientist and a musician』などがある。
1985年退社しフリーのプロデューサーとなる。1994年(株)モンタージュの設立に参画し、資料館や博覧会映像などを製作する。2021年から代表取締役社長に。
プロデュース作品には『アレクセイと泉』『自転車で行こう』『炭鉱(ヤマ)に生きる』『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』『分子の音色 A scientist and a musician』などがある。
聞き手
田村元彦氏
▍略歴|西南学院大学法学部准教授(政治学)。1969年和歌山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。同大学院博士課程修了。従軍慰安婦や戦後補償の問題などの市民運動に長く関わり、KBCシネマの企画ディレクターとして特にドキュメンタリー映画の上映企画を数多く手がける。
第2回|2026年1月4日(日)
トークテーマ:「東京から来た女性/画家──富山妙子と炭鉱」
トークテーマ:「東京から来た女性/画家──富山妙子と炭鉱」
講師
徐潤雅氏
▍略歴|大阪経済法科大学特別専任准教授。主な論文に「富山妙子における「新しい芸術」の模索 —敗戦後から 1960年代までを中心に」『東洋文化』第101号(東京大学東洋文化研究所、2021年)「富山妙子の目に映った韓国—《朝鮮風景》からスライド『倒れた者への祈祷』まで」『対抗文化史 ―冷戦期日本の表現と運動』(大阪大学出版会、2021 年)など。
※講演後、ギャラリートークを予定しています。
第3回|2026年1月11日(日)
トークテーマ:「筑豊から世界へ:富山妙子の画家人生について」
トークテーマ:「筑豊から世界へ:富山妙子の画家人生について」
講師
レベッカ・ジェニスン氏
▍略歴|1949年、米国生まれ。京都精華大学人文学部名誉教授。専門はジェンダー論、現代美術・文学論。
1980年代より富山妙子の作品に魅せられ、火種工房のサポーターとなった。2002年に京都精華大学ギャラリーフロールで「巫女ときつね:富山妙子展」を開催してから、国内外の富山妙子展にも協力した。主な著書に、Imagination without Borders: Feminist Artist Tomiyama Taeko and Social Responsibility(ローラ・ハインと共編、2010年)がある。
1980年代より富山妙子の作品に魅せられ、火種工房のサポーターとなった。2002年に京都精華大学ギャラリーフロールで「巫女ときつね:富山妙子展」を開催してから、国内外の富山妙子展にも協力した。主な著書に、Imagination without Borders: Feminist Artist Tomiyama Taeko and Social Responsibility(ローラ・ハインと共編、2010年)がある。
※講演後、ギャラリートークを予定しています。
第4回|2026年1月18日(日)
トークテーマ:「響き合い、すれ違うまなざし──富山妙子と上野英信・交流の軌跡」
トークテーマ:「響き合い、すれ違うまなざし──富山妙子と上野英信・交流の軌跡」
講師
金子毅氏
▍略歴|1962年、埼玉県生まれ。聖学院大学教授。専門は文化人類学(経営人類学を含む)、民俗学。
主な著書に、『八幡製鉄所・職工たちの社会誌』(草風館、2003年)、『「安全第一」の社会史-比較文化論的アプローチ』(社会評論社、2011年)、『現代民俗誌の地平1 越境』(共著、朝倉書店、2003年)、『会社の中の宗教』(共著、東方出版、2009年)、『産業安全活動 二つの源流「Think Safety First again」-100年の時空を超えて』(共著、化学工業日報社、2016年)などがある。
また、「『安全第一』をめぐる日本文化論的研究-『Safety-First』と『安全第一』のあいだ」(乙種・博士学位論文、九州大学大学院人間環境学府、2010年)、「淡路・富山妙子『解放』の原点-縄騒動、そして人形芝居」(『東洋文化』第101号、2021年)、「上野英信・制度を呪詛した男-世界を透視する闇のまなざし-」(『聖学院大学論叢』第37巻第2号、2025年)、「闇の語り部の誕生-画家・富山妙子が見た上野英信-」(『聖学院大学論叢』第38巻第1号、2025年)などの論文がある。
主な著書に、『八幡製鉄所・職工たちの社会誌』(草風館、2003年)、『「安全第一」の社会史-比較文化論的アプローチ』(社会評論社、2011年)、『現代民俗誌の地平1 越境』(共著、朝倉書店、2003年)、『会社の中の宗教』(共著、東方出版、2009年)、『産業安全活動 二つの源流「Think Safety First again」-100年の時空を超えて』(共著、化学工業日報社、2016年)などがある。
また、「『安全第一』をめぐる日本文化論的研究-『Safety-First』と『安全第一』のあいだ」(乙種・博士学位論文、九州大学大学院人間環境学府、2010年)、「淡路・富山妙子『解放』の原点-縄騒動、そして人形芝居」(『東洋文化』第101号、2021年)、「上野英信・制度を呪詛した男-世界を透視する闇のまなざし-」(『聖学院大学論叢』第37巻第2号、2025年)、「闇の語り部の誕生-画家・富山妙子が見た上野英信-」(『聖学院大学論叢』第38巻第1号、2025年)などの論文がある。
第5回|2026年1月25日(日)
トークテーマ:「〈光州〉から照射された〈筑豊〉の意味-“自分の存在を込めて語れるもの”として」
トークテーマ:「〈光州〉から照射された〈筑豊〉の意味-“自分の存在を込めて語れるもの”として」
講師
真鍋祐子氏
▍略歴|1963年、北九州市生まれ。筑波大学大学院修了、博士(社会学)。東京大学東洋文化研究所教授。専門は朝鮮地域研究。
著書に『烈士の誕生-韓国の民衆運動における「恨」の力学』(平河出版社、1997年)、『増補 光州事件で読む現代韓国』(平凡社、2010年)、『自閉症者の魂の軌跡-東アジアの「余白」を生きる』(青灯社、2014年)、『思想・文化空間としての日韓関係-東アジアから考える』(共著、明石書店、2021年)、訳書に『恨の人類学』(崔吉城著、平河出版社、1994年)、『韓国人権紀行-私たちには記憶すべきことがある』(朴來群著、高文研、2022年)、論文に「越境する画家・富山妙子の人生と作品世界-ポストコロニアリズムとフェミニズムの交点から」(『民主主義と人権』21-1、2021年:韓国語)など。
著書に『烈士の誕生-韓国の民衆運動における「恨」の力学』(平河出版社、1997年)、『増補 光州事件で読む現代韓国』(平凡社、2010年)、『自閉症者の魂の軌跡-東アジアの「余白」を生きる』(青灯社、2014年)、『思想・文化空間としての日韓関係-東アジアから考える』(共著、明石書店、2021年)、訳書に『恨の人類学』(崔吉城著、平河出版社、1994年)、『韓国人権紀行-私たちには記憶すべきことがある』(朴來群著、高文研、2022年)、論文に「越境する画家・富山妙子の人生と作品世界-ポストコロニアリズムとフェミニズムの交点から」(『民主主義と人権』21-1、2021年:韓国語)など。



