コレクション展 「聞こえる」-郷土の至宝 立石大河亞-
- 期間
- ①令和5年4月18日(火)~5月21日(日) ②5月30日(火)~7月9日(日)
- 時間
- 9:30~17:30(最終日は16:30)
※入館は閉館の30分前まで - 会場
- ①ギャラリーA ②中央展示室
- 観覧料
- 一般100円(80円)/高大生50円(40円)/小中生30円(20円)
- ※( )内は20名以上の団体料金
※田川市在住の方は、身分証明書を提示していただくと( )内の料金で入館が可能
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方、およびその介助者1名は無料/土曜日は高校生以下無料


- 詳細
- 1991年の開館より筑豊ゆかりの作家を中心に収集してきた当館のコレクションは、2500点(作品・資料含む)に上ります。今回は、郷土の世界的に活躍した作家・立石大河亞(1941-1998)に焦点を当てた展示と、「音」をテーマに選ばれた作品の展示の二本立てでご紹介いたします。
1941年に田川市に生まれた立石紘一は、美術家、マンガ家、イラストレーター、絵本作家など、様々な分野で活躍しました。「タイガー立石」や「立石大河亞」の名前でも広く知られ、日本だけでなくイタリア・ミラノでも活動を展開します。当館は1994年に作家の全面的な協力を得て、初の回顧展を行いました。立石の死後25年が経過しましたが、開催当初から抱いていた「作家が田川に寄せる深い思いにさらに拍車を掛けて、主たる発表の場の一つとして位置づける」という当館の願いは現在も変わりません。
「音」のテーマによってご紹介するのは、九州や全国的に名を馳せる美術家たちであり、当館のコレクションの広がりを示すものです。「音」には様々な側面があり、特に自然の音は、文化圏が異なると受け取り方も違います。宇田川宣人(1944-)の《花の首飾り》は、木目の地に、○や×などの記号が浮かび上がり、随所にヤシの木や小さな木々の芽が描かれます。自然を目にし、歌を詠み、短冊や扇子に書きつけてきた日本人の感性に通じるものがあり、そこには自然の音をも聞こえさせる情緒が感じられます。
二本立てで行う今回の展示を通じて、地元の作家から世界的に活躍する美術家までご覧いただけます。また、5月に4年ぶりに開催される風治八幡宮川渡り神幸祭に合わせて、お祭りが描かれた立石大河亞《香春岳対サント・ビクトワール山》や織田廣喜(1914-2012)の《彦山川・川渡り祭の風景》も展示いたします。「郷土の至宝」ともいえる当館のコレクションを、お楽しみいただければ幸いです。